書籍・雑誌

「うつくしい子ども」石田衣良

2012082118460001ニュータウンで起きた女児猟奇殺人事件。犯人は僕の弟だった・・・。

少年犯罪を犯人である少年の兄から見た一人称と新聞記者から見た三人称で書かれた物語です。


面白かったんだけど読後感はあまりよくありませんでした。
きっと私の中では誰も救われていないから・・・sweat02
やりきれない気持ちのまま終わってしまいました。
なのでこれを書いたのは所詮大人だから少年達の気持ちが本当にわかっているわけじゃない!と無理やり納得させてますcoldsweats01


読んでいて昔、似たような事件があったのを思い出したら、やっぱり解説でその事件をモチーフにしたものだと書いてありました。
当時その事件はセンセーショナルでしたが、今は私もよく思い出せません。
ただそんな事件があったとしか・・・。
作中で事件に巻き込まれた家族の大変さも書かれてあるけど、この本を読んであの事件を思い出す人も私のようにいるわけで・・・それってどうなんだろう。


あと主人公の女友達がどうしても好きになれなかったbearing
男の子になりたかった女の子っていうより、男の子みたいに下品なことを言いたいだけの女の子ってかんじで。
男の子が全員下品なこと言うわけでもないのに・・・。
高校の時にクラスに男の子になりたかったのかな?って思う女の子がいたけど、彼女はそんな下品じゃなかった。
ただショートカットで自分のことを「俺」って言い、話し方が男っぽかっただけ。
でも私達も彼女のことはあまり女の子として見ていなかったかもsweat01
アニキって感じでした。
兄がいない私は彼女に頭とかポンポンされるとちょっと嬉しかったhappy02


この話で一番印象に残っているのは「星の王子さま」の読書感想文として書かれた「夜の王子さま」の話です。
私的には結構ショックな内容でした。
こちらも救われないまま終わる話なので・・・うーん、やりきれないsweat02

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「怒らないこと 役立つ初期仏教法話Ⅰ」アルボムッレ・スマナサーラ

2010050717250001 この本によると「怒り」とは「楽しくない感情」のことです。
なので自分では怒っていなくても楽しくなければ心のどこかに怒りがあることになります。
そして怒るのはエゴがあるからだと説いてます。
このエゴの意味がおもしろくて「自分はダメだ」と思うのもエゴなのだそうです。
ダメならダメなりに精一杯やれることをやればいいだけで、人と比べてう落ち込むことはないのだと・・・。
また怒りは破壊をもたらすものなので、自分が怒った時はそれを認識すれば、怒りは自然と静まっていくと・・・。


この本を買った時、私は自分の性格にうんざりしてました。
で、怒りの対象が相手だけで無く、自分自身への怒りついても書かれていることに興味を持って買ったのですが、本を読んだからといってすぐに変わるわけでもなくcoldsweats01

誰かに対して怒っている自分に(怒ることは愚かなこと。)と言い聞かせても収まるわけでもありません。
(そんなに怒って自分は何様?)と、思ってみても効果が無いときもあります。
それでもそう思うことによって怒り出すまで1拍空くのは確か。

ただこれも自分に向けた怒りだとなかなか難しいです。
まぁ、自分に向いた怒りの原因を探れば結局エゴに行きつくので、その辺を理解すればいいのかな・・・。
なんで私はこんななのannoy⇔私はこんな人間ではないはずsign01(=エゴ)
私はその程度の人間なのだと・・・sweat02
ははは・・・(←力の無い笑い)


社会人の頃、会社の後輩に全然怒らない子がいて、いつも不思議であり、うらやましかったです。
皆で「なんで怒らないの?」と、よく尋ねました。
そうすると彼女は
「え~、怒ってるよぉ。」
と応えるのですが、怒っているようには見えないのよね。
この本の定義で言えば、楽しい状態では無いので、彼女も怒っていると言えるんだろうけど・・・。
今思うと彼女の場合、相手に対して怒るよりも諦めてしまうことが多かったんだろうな。
(それはそれで問題かもsweat01


そして今行っている乗馬クラブにとても憧れている人がいます
彼女は先生達にどんなにキツいことを言われても落ち込まず、いつも笑顔なんですshine
それも見栄とかではなくて・・・。
エゴが無いから・・・?
先生達もキツいことを言っても明るい彼女には教えがいがあるだろうなぁ。
私も見習いたいのですが、なかなかsweat02
ひどい時には負のオーラで周りにまで迷惑かけてますものcoldsweats02

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「ツレがうつになりまして。」細川貂々

2009071613060000 うつ病の人や身近にうつ病の人がいる人のほとんどが読んでいると思われる本です。
3年くらい前にダンナが初めてうつ病になった時に妹が貸してくれて、それ以来借りたままになっていますcoldsweats01

前回の時は本の中のツレさんの症状とうちのダンナの症状があまりにも違ったためにあまり参考にはならず、(ふう~ん、重症の人はこんな風になるのか~ぁ。)くらいでした。
うちのダンナの場合、倦怠感が強いだけで精神的にはそれほどまいっていなかったので・・・。
自己嫌悪にも陥っていなかったし、日常生活はいたって普通だった。
最初のうちはよく寝てはいたけど1ヶ月もすると、当時パートに出ていた私の送り迎えをしてくれたりして・・・どこがうつ?ってかんじ。

問題は今回ですsweat02
前回より軽いという診断でしたが、再発したショックからか今回は精神的ダメージが大きい気がする・・・。
もう顔つきからして情けないし、声も小さくなっちゃった・・・。
子供みたいにいつも私を目で追っている。
正直・・・(面倒くせ~ぇsweat01ウザ~いsweat01)って思ってしまうこともあるbearing

そこでまたこの本を引っ張り出して読み返してみた。
・・・・・反省、反省coldsweats02
甘えたくて甘えてるんじゃないんだよね。
きっと不安なんだよね。
わかっちゃいるけど・・・私も不安だ・・・。
今週は有休を取ったけど、来週どうするんだろう?
ダンナに聞きたいけど、プレッシャーを与える気がして聞けない。
けど、たぶんまだ無理だナ。

そうそう、前回の時はツレさんと違ったって書いたけど同じような行動をしてきたことがある。
本の中でツレさんは勝手に水草とかメダカを買ってきちゃうんだけど、うちのは中古のBMW(20万円)を買ってきたよcrying
正しくはローンの契約をしてきちゃったんだけど・・・。
病気中なのであまり責めることもできず、でもローンは嫌なので結局家計から全額支払い、ダンナの小遣いから月々差っ引くことに。
これが我が家に車が3台ある理由ですcar
2人しかいないのに何故3台?と聞かれますが、こんな理由言えませんsadsweat01

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「Q&A」恩田陸

2009012411050000 都市郊外の大型スーパーで起きた原因のわからない重大死傷事故。
その事故に関わった人達の話がQ&A形式で語られています。
なぜあんな惨事が起きたのか?
なぜ少女は傷一つ無く助かったのか?

読み始めの頃は質問者は皆同じ人物だと思っていたのですが違ったようです。
事故に関わった人々がそれぞれの質問者に自分の見たものや考えを答えていきます。
そして見えてくる関係者の真の姿。
普通に暮らしている人達の裏の顔。

最後まで読んでも結局原因は不明なのですが、関係者の一人の考えが真実なのか?
・・・だとしたら、ちょっと怖いです。coldsweats02
それから少女が傷一つ無く助かった理由。
これも結構ダークです。
この助かり方は少女ということで余計にリアリティを感じます。
逆に少年だったら違和感が・・・。sweat02
こういうことを思いつくのも女性作家ならでは、ではないでしょうか。


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「ドミノ」恩田 陸

2009032014060000 登場人物27人+1匹。sweat01
東京駅を中心に職業も生活環境も違う彼等がつながって行きます。
登場人物は多いですが、読みやすいです。
最初に登場人物の紹介とその人物の一言があり、そこからも登場人物達の性格が垣間見れますし。

東京駅周辺でバラバラに行動していた彼等が徐々に関連を持って、1箇所に集まって行く様子がおもしろかったです。
登場人物達は自分の思うとおりに行動しているだけなので、読んでいる側からしかどう関連しているのかはわからないのですが・・・。
ただ元暴走族達が出てくるのは残念というか嫌い。coldsweats01
なんか話が嘘っぽくなってしまった気がします。
それに・・・やっぱ交通道徳は守らないとね。flair
(物語を作るうえで東京駅周辺にパトカーを集めなくちゃならなくて、彼等がその役を担っているのはわかるんだけど、何か他の方法は無かったのかなぁ。)
それ以外ではテンポもよく楽しく読めました。note

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「母が重くてたまらない~墓守娘の嘆き~」信田さよ子

2009052415210000 ある日妹からメールが来た。
”図書館ですごい本見つけちゃったsign01今度借りて読んでみるんだsign03
題名を聞いて私も興味を持ち、読んでみました。
母親と娘の関係について書かれています。

実は私達姉妹はちょっと自分勝手になってきた母に閉口しているのです。
でもそんなふうに思うのは 女手ひとつで今まで育ててくれた母に申し訳ないという気持ちもあったのです。
が、この本を読んでそんな感情を持つのが自分達だけではないとわかり、少しホッとしました。
どんなにお世話になってきても、母の要望にNOというときはNOと言っていいと、この本には書かれています。

うちの場合、私がダンナの転職に伴って実家から離れたせいか そのしわ寄せが全部妹の方に行っているようで、先日 妹から来たメールには
”私がおかんのわがままに振り回されている中、そっちは優雅に乗馬かと思うと、ちょっと恨めしくなったよ。でも、そう思っちゃうのってイヤだよね。”
と書かれていました。
母のわがままぶりを知っている私は、妹の申し訳ないとは思いつつ、どこかで安堵していたりして・・・。sweat02
そしていつか妹の怒りが自分にぶつけられるのでは・・・と怯えてもいるのですが・・・。coldsweats02

私は昔から母と仲があまりよくなかったのに対して、妹はどっちかというと母のお気に入り。
頭もいいし、人付き合いもそつなくこなすし、気が利くし・・・。

同じ話を何回もする母に私が
「その話、前にも何回も聞いたよ。」
と言ったときには
「え~、アンタだってたまに同じ話してるわよ。私は黙って聞いてるけど。」
だったのに、妹が私と同じことを母に言ったら
「年寄りなんて話すことしか楽しみが無いんだから、同じ話でも何回も聞くものだ。annoy
と言われたそうな・・・。bearingsweat02
そんなだから、ちょっと母に意見しようものなら、ものすごい剣幕で怒られるらしい。coldsweats02

しかし、妹も最近はお疲れのようで、もう怒らせてもいいから無理するのはやめようと思っていたところにこの本にそれでいいと書かれてあって安心したとか・・・。

この本で作者は娘離れしない(娘に依存する)母親のことを”無邪気な独裁者”と書かれています。
なんてピッタリな言葉なんだろうと思ってしまいました。flair
そして”無邪気に見えて狡猾”とも・・・。sweat01
そうなんですよね、母親はどうすれば娘が動くかちゃんとわかってるんですよね。
残念なのはこんな母親の処方箋として父親の協力が必要だということ。
うちの場合、両親が離婚しているのでそれは無理。(そのせいで余計に娘に対する依存度が高いのかも。)
まっ、もっともうちの母が自分がこの本に出てくる母親達と一緒だと認めることは無いと思うので、母を変えることは無理なんだけど。

母親と距離とおきながらいい関係を築く。
そうできたらいいな、と思います。
がんばれ、妹sign01
がんばれ、かあちゃんsign01
がんばれ、私sign01

実家から離れるときに毎月帰ると言ったのに今年はまだ2回しか帰ってないなぁ。
来月は帰るよ。
どうせまた買い物に引っ張りまわされるだけなんだけど。gawk

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「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午

2009032914230002 騙されましたsign01coldsweats01
すっかり作者に騙されましたsign01
ええ、作者は嘘は書いてません。
言葉の使い方により先入観をうまく植えつけただけで。
そしてあえて詳しい説明をしてないだけで。
よく読めば微妙な表現は出てくるのですが、そこから導き出すのは無理というもの。sweat02

正直言うと話の方は私の嫌いなハードボイルド的なところも少しあるし、う~ん、あまり好きではないです。
ただこの”騙された感”が強烈で・・・。sweat01
そう来たか~ぁ・・・・・・と。

タイトルがきれいなので そこに惹かれて読むと・・・私にはちょっときつかった。wobblysweat01
あり、なんだろうけどね。

ちなみに2004年の『このミス』で第一位を取った本です。crown

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「扉は閉ざされたまま」石持浅海

2009032416480001 成城にあるペンションで行われた同窓会で起きた殺人事件の話。
倒叙ミステリーなので犯人当てではなく、犯人の犯罪がいかに暴かれるか。
そしてその動機は。

2005年の『このミステリーがすごい!』で第2位を取ったそうだけど、私は・・・う~ん。
あとがきで光原百合さんが触れているように犯人の動機がどうしても納得できなくて・・・。sweat01
自分の友人より見知らぬ他人の方を大事にするかな?
そういう犯人に魅力は感じないよなぁ。
なのに探偵役はそんな犯人に肩入れしてるし。
この探偵役もなんかでき過ぎてていや。bearing
女性なんだけど冷静で理詰めで真相に迫っていく姿が、同姓としては感情移入しにくい。
才色兼備の探偵役なんて、いかにも男性が書きそうな探偵だけど・・・。

最初に読んだ石持浅海さんの作品は『月の扉』。
久しぶりにおもしろいミステリーで感激したのを覚えています。
その後『アイルランドの薔薇』を読んで おもしろさを再認識。
なのでこの本も期待して読んだのですが・・・上記の理由で私には今イチ。sweat02
『月の扉』でも『アイルランドの薔薇』でも動機は普通のものとちょっと違っていて、そこに謎解きのおもしろさがあるので そういう意味ではこの本も可なんだけど。
犯人の処遇が違う結末だったら、もう少し感想が違ったかもしれない。
犯人も探偵役も自己本位すぎるsign03

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「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス

2009020814580001 主人公は天才になる手術を受けた知的障害者の32歳のチャーリィ。
この話はチャーリィが書いた経過報告という一人称の形で書かれています。

パン屋の雑用の仕事をしているチャーリィはいつも頭がよくなりたいと願っていました。
そんな彼に大学の研究者達はねずみによって成果を得られている天才になる手術を施します。
(・・・・・人体実験ですよね。)
それによりチャーリィは天才になり、今まで見えなかったものが見えてきます。
そして自分の過去や未来についても考えるようになります。

天才になったことにより得るもの、失うもの。
果たしてこのことは彼にとって幸せだったのでしょうか・・・・・?
人と対等につき合えるようになりたくて 頭がよくなりたかったチャーリィ。
そんなチャーリィを馬鹿にしながらも暖かく見守っていたパン屋の仲間達。
天才になり、大学の教授達でさえ見下すようになるチャーリィ。
そんな彼にいつの間にかパン屋の仲間達も離れて行きます。
そしてねずみの様子から自分の未来もわかってしまったチャーリィは・・・。

「アルジャーノン」というのは実験に使われていたねずみの名前です。
手術前からアルジャーノンと知恵比べをしていたチャーリィにとって、アルジャーノンはライバルであり、同士であり、友達であり・・・自分の分身です。

チャーリィは今、幸せでしょうか?
たぶん幸せかどうかなんて考えることもないと思いますけど・・・・・。
まだ経過報告を書いているのでしょうか・・・・・?

作者のダニエル・キイスは想像で書いているのですが、本当に知的障害者が書いたようなかんじがします。
(とは言っても、私も知的障害者の考えがわかるわけではないのですが・・・。)

この本は何年か前にドラマ化されたみたいですね。
でも、なんか 見なくてよかったかな。
一人称で書かれたものをどうやってドラマ化したのか興味もあるのですが、たぶん印象が違うものなってしまったんじゃないかという気がするので・・・。

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「墓地を見おろす家」小池真理子

怖い話です。sweat01
墓地に囲まれた新築マンションに越してきた一家の話です。
引っ越してきた時から少しずつ・・・徐々に・・・恐怖が忍び寄ってきます。
でもローンまで組んで手に入れた新居、最初は気にとめないようにしていますが、だんだんそうは言ってられないような状況に追い込まれて・・・。shock
何故このマンションがそうなったのかは、なんとな~くわかるのですが、狙いはなんなのかは、はっきりした理由は最後まで出てきません。
この一家が狙われた理由も想像するだけです。

映画やドラマに向いていそうな話。
特に夏の夜にはいいのでは・・・?

学生の頃、友達が住んでいたアパートの隣が墓地だったなぁ。
でも、なんかあまり気にならなかった。
この本を読んでいたら違ったかも。sweat01


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