お気に入り(本)

「狗神の花嫁」樋口美沙緒

2012090311300001  dangerBL小説なのでダメな方はUターンして下さいsweat01

山里に祖母と暮す比呂。
10歳の時に雪山で遭難し、狗神である狼に10年後に迎えに行くと言われて助けられます。
そして20歳の誕生日を迎えた日、本当に狗神が現れ、比呂は狗神に攫われてしまいます。
自然破壊が進み神気が弱くなった狗神は人間の精気から力を保つしかなく、比呂は無理やり狗神の伴侶とされてしまいます。
理不尽なことをする狗神を許せない比呂でしたが・・・。

BLですが、そういう面よりも登場人物達の心の機微や関係が切なく素敵に書かれています。
真っ直ぐで正義感が強すぎ、要領の悪い比呂。
そんな比呂をいつも愛してくれていた祖母。
人間に裏切られ傷ついた心を怒りで隠している狗神。
その狗神に仕えている冷静な神狼の藤。
比呂の身の回りの世話をする純粋で可愛い子狼の茜。
狗神・・・神様のくせにすごく人間くさいですsweat01
でも神気が弱っているので月の光を借りないと人間の姿になれず、昼間は九つの尾を持った銀狼です。
狗神よりも下の藤や茜は人間の姿を保っていられるのにねぇ・・・coldsweats01
私が好きなのは子狼の茜。
人間の姿をしているとは言ってもまだ小さくて耳と尻尾を消すことができず、感情が耳や尻尾に表れるのも可愛いし、何よりも一所懸命な姿が健気でいいです。

比呂と狗神はお互いを傷つけ合いながら、たまには周囲をも傷つけながらも少しずつ心を通わせて行くようになります。
比呂の気持ちが変わるにつれて、狗神の態度も変わっていきます。
その過程が私はとても好きです。
そしてどの登場人物も愛しいです。
比呂の祖母が言っていた「心ある者はみんな同じ。」という言葉が心に沁みます。
同じく間違ったことをした時には「また頑張るだけだいね。」という言葉も・・・。
読み終わった後に暖かさが残る・・・そんな話でした。
BLじゃなければもっと堂々と人に勧められるんですけどねcoldsweats01

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「氷雪王の求婚」湊ようこ

2011011614330000 地方伯爵の娘のアイリスは皇帝エドリックに選ばれて、彼の妃となります。
幼なじみとの恋を諦めて泣く泣く嫁いだアイリスに対し、エドリックは妃としての勤めしか求めず、「氷雪王」の呼び名の通りに冷たい態度で接してきます。
それでもなんとかエドリックと心を通わせようと努力するアイリス。
そんな彼女が国や国民に対して自分と同じ考えを持っていることを知り、エドリックの氷の心も徐々に溶けていくのですが・・・。


コバルト文庫という女子中学生あたりをターゲットにした恋愛小説本なのですが、普段読んでいるハーレクインが能天気に感じるほど重い内容でした。
(ハーレクインはハッピーエンドがお約束なので仕方ないのですが・・・。)


(ちょっとネタバレになるかもしれません。)
架空の国のヒストリカルです。
アイリスを愛しながらも国のために自分を犠牲にするエドリック。
そしてどんなに辛くてもエドリックの意志を尊重したアイリス。
切なかったです。
でも・・・本当に不幸なのは「紅炎王」と呼ばれた人物なのかもしれません。
自分の置かれた境遇に逆らうことができず、愛を求めながらも人に愛されることも愛することもできなかった寂しい皇帝・・・。
彼には死ぬまで心の安らぎは無かったんじゃないかな。
それに比べたら短い間ながらも愛する人と巡り会い、一緒に過ごせたエドリックとアイリスは幸せだったのかも・・・。

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「元競走馬のオレっち」おがわじゅり

2010070711540002 キャロから借りた本です。


超良血馬のオレっちが競走馬として活躍できず引退して乗用馬になるまで(自覚するまで)が描かれています。


競争馬としての訓練を受けてきたオレっち、最初は乗用馬としての訓練になかなか馴染めません。
っていうか、乗用馬になる気がありませんsweat01
そんなオレっちを支えるのが同じく元競走馬の栗毛くんや良血馬場馬のデカ女、インストラクターのもやし先生、パートナーのウズマキさんです。
皆、それなりの方法でオレっちが乗用馬になれるようにフォローしてくれますhorsesweat01
そんな皆の気持ちに少しずつ応えていくようになるオレっち。
根は単純なのですcoldsweats01


でもね、この本、おもしろいことばかり描いているわけではないのです。
新入りのオレっちをずっと見守ってくれてた栗毛くん・・・crying
どんなにがんばってもどうすることもできない運命・・・。
私はこの部分が一番心に残ってます。


乗馬クラブの先生達が馬の扱いにうるさいのもうなずけます。
イチャイチャしたくて、つい厩舎から早目に出しがちだけど、それが馬のストレスになるのなら止めなくちゃねsign01
馬装・・・早くできるようになったんだから・・・。
(でもブログに載せる写真を撮る時間は欲しいなぁ・・・bearing
それから、やっぱり馬のためにも上手に乗れるようになりたいsign03
時々乗っててつまずかせちゃうもんな・・・sweat02
ケガさせちゃったら大変だもんwobbly
おやつもあげたいけど、それで体調をくずされるなら欲しがっても心を鬼にして我慢、我慢sign03
馬を喜ばせているようで実は自己満足なんだよね。
改めて馬とのつき合い方を考えさせられました。
どの馬も元気で長生きできますようにshine


写真はティラミス。
父・サンデーサイレンス、母・フラワーパークという良血馬です。
そこそこの成績までは行ったようですが、その後が続かず、縁あって(?)うちの乗馬クラブにいます。(競走馬時代の名前はフィレンツェ。)
障害馬でもなく、馬場馬でもなく・・・、ビギナーから初心者クラスを自分なりに乗せてがんばってますsweat01
サク癖があるので疝痛が心配ですが、食は細いものの大きな病気はまだ聞いたことありません。
キャロの心の自馬ですshine
私も好きだけどキャロの愛情には負ける・・・coldsweats01

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「いまのあなたを楽しみなさい」伊藤 守

これも社会人時代の苦悩の時期に買った本。
何に不満があるというわけではないんだけど、なんとな~く心が満たされてない気がして再読してみました。
うんうん・・・そっか・・・。

伊藤守さんの言葉はすごくわかりやすい。
そして ちっとも偉そうじゃないのがいい。
前書きで自分をコントロールできなくなったときの表現に”オロオロしたり、ドギマギしたり、アウアウになったり”・・・と書かれているんだけど、この”アウアウになったり”というのがすごく気に入ってます。
あまり出てこない表現だけど すご~く気持ちがわかるsign01
きっと伊藤さんも”アウアウ”したことがあるんだろうなぁ~。

もちろん内容もいいです。
本筋はいつも通り、自分の現実をまるっと受け入れなさいっていうことなんだけど。
嫌な自分も、自分の環境も、自分の感情も全部。
そしてとにかく行動を起こすこと・・・。
考えているだけで一生を終わらせないために。

最後に今日の私に捧げる言葉。
”手にしているものが欲しいもの”
無いものねだりをしてもしょうがない。
今の状態も自分が望んだものの結果なんだから、それに満足しなくちゃね。
ちょっぴり満たされない気分の自分もまるっと受け入れなくちゃね。



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「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

横山秀夫の長編の中で一番好きな作品。
スピード感があって何度読んでもおもしろくて興奮します。
でも結構硬派な話なので合わない人には合わないかも・・・。

主人公の悠木は群馬県にある地方新聞社の遊軍記者。
日航機事故が起こり全権デスクを任されるが・・・。

1985年に起きた日航機事故を軸に、男の嫉妬、プライド、上司や部下との関係、親子の問題、友情、地方新聞のあり方・・・そんなものがギュウっと凝縮されている話です。

横山秀夫自身が上毛新聞の記者出身ということもあり、新聞社内部の様子がリアリティを持って書かれています。
いい記事でも潰されてしまう悔しさや、組織の中で思うように動けないもどかしさ。
新聞社内における各部署の位置づけと、それぞれのプライド。
スクープの難しさ。
組織の中で縛られて動くのは普通のサラリーマンと同じだけど、違うのは彼等には毎日締め切りがあるということ。
その時間の制約の中で仕事をこなさなければならない。
組織の中でのそれぞれに生き方。
フィクションなのに、当時の上毛新聞社内ではこうしたことがあったのではないかと思ってしまうほどです。
記者出身の筆者が、懸命に記事を書いても報われない・・・そんな記者達の代弁をし、応援しているような気もします。

この話、今年映画になっていて観たかったのですが、うちの方の映画館での上映は終わってました。
残念。

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「ゴルゴン~幻獣夜話~」タニス・リー

大人のファンタジー短編集。
”大人の”とつけたのは少し性的なものが入っているから・・・。
表題作である「ゴルゴン」は世界幻想文学大賞の短編部門受賞作だそうですが、私の読解力が足りないのかあまりピンときませんでした。
私が好きなのは「狩猟、あるいは死~ユニコーン~」と「白の王妃」です。
どちらも時空間が関係している物語です。
あと「アンナ・メディア」も皮肉でちょっとおもしろい・・・。
中には読んでてわかりにくい話もあるんですけどね。
(もう2~3回読めばわかるかなぁ?)

この本、物語もいいのですが、各物語の最初に描かれてる加藤俊章さんの挿絵がとても素敵です。shineshine
私は女性が描いたものだと思っていました。
繊細で色っぽくて、とても綺麗です。

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「無垢なプリンセス」フィオナ・フッド・スチュアート

以前に漫画化されたものを読んでいたので、登場人物はその絵で想像しながら読みました。
でも登場人物やその設定が違ってたりしたんだけど・・・。
やっぱり漫画よりもエピソードは多いけど、私は漫画の方が好きかな~?
っていうか、よくここから漫画のような話にしたと思うよ。
漫画家って脚本家の才能もないとダメなのね~。
感心、感心。
漫画の方が好きと言いつつも、原作もおもしろかった。happy01
プリンセス、やっぱり可愛い・・・heart01
プリンスは漫画の方が傲慢さが取れてて私は好きだけどね。

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「第三の時効」横山秀夫

横山秀夫の小説の中で一番好き。

そもそも私が横山秀夫を知ったのは、このシリーズのドラマをテレビで見たのがきっかけ。
この本の中の「囚人のジレンマ」を見たのが最初だったと思う。
テレビ東京だったかなぁ~?
ある地方の警察が舞台で、捜査一課の課長を橋爪功、1班の班長代理を渡辺謙、2班班長を段田安則、3班班長を伊武雅刀が演じていたと思う。
それぞれの班が手柄を取り合ってて、全く協力する気無し。
それをまとめられずに苦悩する課長・・・。
今まで見た警察ドラマと全然違ってて、すごくおもしろかった。
いや~な男の世界を見ちゃったなぁ~って。
次に「モノクローム反転」を見て、やっぱりおもしろかった。
お互いにどこかで認め合っても、仲の悪い男同士のドラマが・・・。

で、このドラマの原作ということでこの本を読んだんだけど、期待以上sign03
女性向きではないと思うけど、私にはそれが気持ちよかった。
事件関係者以外、女性はあまり出てこないという男世界の徹底振り。
変に飾った言葉も無く、登場人物も美化されず・・・、みんなちょっとイヤな人。
これだけ登場人物を突き放した書き方をする作家も珍しいのでは・・・?
でも、それが私には小気味よくて、なんかすごく固いものを読んだって気がするんだよね。
ドラマを先に見ているので、登場人物はドラマの役者で想像しちゃうんだけど、まさにピッタリ。(ドラマに出てこなかったので1班の班長は誰だか知らないけど・・・・。)
たぶん一般的に一番人気があるのは1班班長の朽木だと思うけど、私が好きなのは公安上がりの2班の楠見班長。
冷静で冷徹、人の弱みに付け込むし、部下からの信頼も無いし、本当にそばにいたらイヤな奴。
けど、その徹底した冷徹ぶりがなんとも。
「お前に情けは無いのかぁ!」と言いたくなるくらい、今までに無いタイプで。
その冷徹さの理由は明かされていないのだけど、べつに明かされなくてもいい。
っていうか、明かされたくない。
変に理由があるとそこに人間臭さが出てきちゃいそうで、そうすると魅力が無くなっちゃうので・・・。(ドラマの方ではちょっと背景を作ってたけどね。)

今日の体重:45.0kg(げ、太った!)

今日のえいご漬け:A

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「今日を楽しむための100の言葉」伊藤 守

もうず~~~~っと前、私が会社勤めしていて、人間関係に疲れたときに読んだ本です。
社会人生活の中で一番辛い時期でした。
仕事は忙しく、助けてくれる人はいないどころか押し付けられて・・・。
気の合わない人と仕事をするのがこんなに大変だとは思わなかった。sweat01
たぶん相手はそんなこと感じていなかったと思うけど。
なんとか丸くおさめようとして、いい顔しちゃうから余計に心に澱が溜まって・・・。

で、この本なのですが、すごいことが書いてあったのです。

「あいつなんか死んじまえばいい」と、思うのは自由。

*思っていることは思っていることで、思っていることなんですから。

さすがにそこまでは思っていなかったけど、なんかこの過激な一言で肩の力がスッと抜けたというか・・・。
相手とうまく行かなくても、私も嫌いなんだからいいや~って。
(アンタなんか、どっか行っちゃえ。どっか行っちゃえ。)って思いながら、仕事してました。sweat02

先の一文でこの本を購入したんだけど、本の中にはもっといい言葉がたくさん書かれています。
結構きつい言葉も書かれています。
突き詰めれば”無理はしなくていい、できることをしなさい”ということかな?

ま、それで悩みが解決したのかというとそういうわけでは無く、結局、私が異動願いを出したんですけどね。coldsweats01

でも当時はこの手の本をずいぶん読みましたね。
似たようなこと(=ありのままの現実を受け入れよう)が書いてあるんだけど、読んでいる間は悩みから抜け出せるしね。
悩みが特に無い今読み返しても、ふむふむ・なるほど・・・と。
今の私が気に入った言葉は・・・・

私たちは、誰かのために生まれてきたんじゃない。
*それなのに、どうして、他人の評価で自分の価値を計ろうとする習慣から、抜け出さないのだろう

考えてばかりいると、老けるよ。

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「海中顔面博覧会」中村征夫

海中の写真集です。
昔、葛西臨海公園の水族館に行ったときにこの本を見つけたんだけど、その時は3400円という値段に購入せず。
でも、やっぱり欲しくって、妹が彼氏と葛西臨海公園に行った時に頼んで買ってきてもらったもの。
今から10年以上前だ。sweat01
その後妹達は別れて、今はそれぞれ別の人と結婚してますが・・・。

この写真集、写真についているタイトルがいいのぉshine
まさにピッタリっていうかんじで、中村さんのセンスのよさを感じます。
私が好きなのは「もう泣かない」ってタイトルのアカマツカサっていう魚の写真です。大きな真っ赤な目でカメラを見ていて、本当にそう言っているみたい。
小さい魚も大きい魚もイソギンチャクも、海の生物すべてに愛情を持って真摯に接してる姿が写真からもよくわかります。
あと使ってるカメラがニコンっていうのも、妹が以前勤めていた会社なので嬉しい。

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